Rikutoの作曲記

主にボカロで曲を作ってる大学生が長めに呟いてしまうブログ。

スピッツの最新アルバム「ひみつスタジオ」をレビューします #6

こんにちは。ひつじかいです。

前回のブログが前編で止まってるって?

もう何百日も前だから忘れちゃったなぁ...

ただでさえアクセス数が少なく、

全くモチベがないので正直あんまり書く気がおきません。

"第一次の転機"とか言って締めましたが、何を転機だと思ったのか忘れちゃいました。

まぁまた暇になったら執筆します。

 

さて今回は、僕が唯一ファンクラブに入っていて大尊敬するアーティスト、

スピッツが先月発売した17thアルバム「ひみつスタジオ」

一曲ずつ印象等含めてレビューしたいと思います。

前置きなんていらないので早速いきましょう!

 

Himitsu Studio

Himitsu Studio

 

 

1.i-O(修理のうた)

いや、正直タイトルから「ナサケモノ」的、

機械チックなサウンドかと思ったじゃないか。

そして名曲じゃないか。例えるなら進化版「猫ちぐら」。

いや「あかりちゃん」っぽい?

 

少し予想外なオルガンからのスタートでしたが、

まるでコンサートの開演のファンファーレのように思えました。

アルバムの一曲目にしては最高の出だしだと感じました。

文学的センスが乏しい僕が歌詞について

なんやかんや言うのは烏滸がましいですが、

「可愛くありたいハレの日」という歌詞の特別感が僕には刺さりました。

 

2.跳べ

これぞ原点。

本人たちの話によると

後述の「紫の夜を越えて」と一緒にレコーディングしたそうですが、

じゃあ紫のカップリングに入れても良かったんじゃないかと。勝手に思っております。

 

やはり原点というだけあって、

初めて聴いた時はブルーハーツの影響をもろに受けているなという第一印象。

草野さんがたまに歌詞の中の一人称として使う「己」がなんだかかっこよくて、

この曲も「己の物語をこれから始めよう」というフレーズに

すごく力が宿っているというか。

僕も歌詞を書く中で「己」を使っちゃう時があります。伝染愛とか。

3.大好物

youtu.be

 

2021年11月3日に配信シングルでリリースされた一曲。

昨年、大学の軽音サークルでバンドをやった時にこの曲をやりたい!

と無理言ってバンドメンとカバーしました。(己はギター)

ギターカバーして気づきましたが、本当に思ったよりもシンプルで、

同時にカバーしてたOfficial髭男dismの「Driver」よりも

一つ一つ丁寧にリフやフレーズが作られていると感じました。

もう軽音サークルはその2曲だけやってやめましたが、

スピッツができて嬉しかったです。

 

後述の「美しい鰭」もそうですが、

映画の予告と曲全体のイメージの乖離がすごくて、

随所で「そうきたか」と思わされる一曲でした。

 

4.美しい鰭


www.youtube.com

 

美しい鮨、美しい鯖、美しい鱧、美しい鮭...

あ、いや読めなかったわけじゃ...ないですよ?

幸いにも「鰭」が地名に含まれている場所を知っているので

ピンとはきましたが、まあ一瞬混乱しましたね。

 

Aメロの7拍子やサビの高音&半音が印象的ですが、

己(もういいだろ)が目をつけたのはその高音部分「美しい鰭で〜」の部分の

空間系のエフェクト(リバーブ)がめちゃめちゃ効いておりまして、

ギターなどのサウンドもそうですが

そういったところが水っぽい印象を与えるなと感じました。

Macbookのスピーカーで聴くと特にわかりましたね。

5.さびしくなかった

いい意味で非常にアルバム曲っぽいというか、

アルバム全体を整える役割を大きく果たしている曲だと思います。

 

この曲の魅力は草野さんの低音でしょう。

「ひとりで灯り消す時も」のとこ。

瞬間的に低い曲は「君が思い出になる前に」「君だけを」など何個かありましたが、

ここまで連続的に低いのは珍しいんじゃないでしょうか?

カラオケ行ったらこの曲は歌いやすい方だと思うのでぜひ歌いたいです。

ただ口ずさんでみると、一般男性の僕が歌っても全然低く感じないんですよね。

いや、むしろ普通!みたいな。

それだけ草野さんの音域が高めにずれているというのが

非常にわかる一曲です。

6.オバケのロックバンド

インディーズ時代の楽曲「こどもおばけ」のメロディを引用した楽曲。

「1987→」もそうでしたが、

インディーズ時代のが形を変えて蘇るのすごい激アツですよね。

崎ちゃんが歌うパート「木霊に育てられ 雷神にそそのかされ」

ってどうやったら思いつくんだってレベルの流石の文学的センス。

そしてサビが「けもの道」じゃないか!!

みんなで歌ってるのも微笑ましいですよね。

なんだかメンバーがためらいそうで

アルバムツアーでやってくれるかどうかわかりませんが、

メンバー歌唱ってこともあって

ゴースカの選曲投票も伸びそうですね。

7.手鞠

ちょっとコード進行がおしゃんな曲。

サビのドラムも少し異種な感じ。

バンド30年以上やっていてサビの歌詞が「かわいいね」だってさ。かわいいね。

そんな感じで歌詞を見ると「踊る君」とか少しエロい雰囲気ありますね。

他の曲もそうですが、

このスタイルが変わらないのも凄いことです。(昔よりは丸くなった?)

ラストAメロで終わる構成に心をグッと掴まれました。

締めに綺麗なメロディを持ってきて正解だと思います。(何様)

8.未来未来

Twitterで見たのですが、

朝倉さやさんの民謡調の歌声が

この楽曲のキーである、C#mの音から逸脱しているんです。

簡単にいうと、ドレミファソラシド〜の音から外れているのです!

(半音が含まれている)

これが何というか、不思議な空間にいるような雰囲気を醸し出しているのです。

そしてBメロの「蛍光イエローの石ころ拾っ」のところの転調もエグい!

転調とはいっても一瞬ですが、作曲する僕からしても

「うぉ〜!」ってなりました。

そんな「ひみつ」が多く含まれた楽曲なので、何回聴いても飽きないです。

9.紫の夜を越えて

コロナ禍でメンバー揃って録った最初の作品だそうで、

いい曲だなぁってNEWS23で初めて聴いた時にしんみりしたのを覚えています。

他のタイアップ曲もそうなのですが、

大体タイアップ先の予告とかで使われるのってサビとか、

まあこの曲だったらラスサビから最後までだったのですが、

それを、いざ解禁されて配信で聴いた時に、

ドーンと来るイントロがどれも美しいのです。

そこから聴いたことのあるフレーズまでの道のりを辿るのも面白い。

それが僕にとってタイアップの魅力の一つであります。

その中でもこの曲は特にそれを感じました。

youtu.be

 

 

10.Sandie

昨年のファンクラブライブイベント、通称「ゴースカ」で先行披露されていました。

このリズムの曲は僕の大好物なのですが、

古臭いホーンのサウンドと合わさって、

さらに懐かしさが醸し出されている感じがします。

先述した「ゴースカ」ですが、ファンクラブ限定でライブDVDが発売されていました。

僕は迷わず買って一足先にこの曲をライブバージョンで見たのですが

この曲だけあからさまに緊張しているではないか!!

猫ちぐらの夕べ」というイベントで初めて演奏した「猫ちぐら」でも

同じようなことを感じました。

草野さんが異様にギターの指板見てたりとかね。

↓これです

youtu.be

さて、この曲のことについてに戻ります笑

歌詞についてですが、まずはタイトルですよね。

初披露の時は草野さんがタイトルを口にしただけなので、

ファンの間では「サンディ?」「サンディー?」「んん??」

って感じでした。

いざライブDVDが出た時に曲目リスト見て

「Sandie!?!?英語!?!?」ってなりました。僕も。

そして歌詞中には「新宿」が出てきます。

きた!地名シリーズ!

ただ、各地でその土地の名前で歌うにしては少し気を使う必要があるかも?

「魔境」と続くので。

 

11.ときめきpart1

youtu.be

ときめい〜てる〜はみ〜出て〜ヤバ〜いくら〜い

"ヤバ〜いくら〜い!?"

 

この人の語彙力はどこまで進化するのか。

普段は文学的で、

我々が知らない言葉の羅列を平気でかましてくるような方なので

逆に「ヤバい」とか言われると、怖いです。

そしてそのあとの「かすれた声でStand by Me歌ってる」

いや「Stand by Me」て。

これもなかなか攻めてるなって思います。

 

また、この曲は映画の主題歌にもなりました。

コナンは見に行ったのでこれも空いてる暇な平日に行こうかなぁと思いましたが、

地元の映画館平日1日1上映しかしないじゃないか!

しかも午前11時台と、とても若者向けではない時間設定でした。

すずちゃん主演なのに。

大学行くついでに観に行くくらいがちょうど良さそうだったので、

スルーしました。

ただ映画館で流れるスピッツは普段とは違う美しさを感じるので、

それを聞くのをメインで観に行くのは全然アリだとは思います。

実際コナンがそうでしたから。笑

 

12.讃歌

「讃歌」ってくらいだから希望に満ち溢れた明るい曲なのかなと思ったら〜

マイナーコードから始まりました〜

チクショーーー!!

 

まぁこの曲もいろんな予想を裏切ってきました。

フラゲしてた人が神曲と騒いでいた理由もわかります。

音楽的に見れば「瞬く間の 悦びさえ」のところ。

ルートの音だけが変化して下がっていくところが美しい。

「美しい鰭」のシングルのカップリングの「祈りはきっと」でも

ルート音だけ変化しない、というこの曲と似た構成の箇所がありますが、

最近これにハマってるんでしょうかね?

まあこの進行がきちゃったら神曲だよねって話。

あとはちゃんと讃美歌らしいコーラス。そして基本と言えるカノン進行。

変なことせずまっすぐ伝わってくるからかっこいい。うん、神曲

13.めぐりめぐって

アルバムの名前を回収する一曲。アルバムの締めっぽくていいですね。

みなさんと同じ視点だと思いますが、

最近のアルバム恒例、テンポの変化ですな。

「子グマ!子グマ!」「まがった僕のしっぽ」がパッと思いつきますが、

ただこの2曲と違うのはあからさまにスローダウンしているところです。

これも地味ですが新しいことにも挑戦していますね。

歌詞についてですが、

甘さを表現するのに、デコポンを使うのって草野さんだけな気がします。

しかも語尾「じゃん」て。

あとこの曲を聴いて改めて思ったのですが、

草野さんって「戯言」って言葉好きですね。何回も聴いた気がします。

しかも「ざれごと」ではなく「たわごと」と読むのが草野流。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

ご縁があってアルバムツアーにも行かせていただいたので、

そのことについて話したさすぎるのですが、グッと堪えます。

ツアーが終わったら話したいですね。

今回スピッツのアルバムは約3年半ぶりということで

ファンとしては待ちに待った一作となっています。

期待通り?いや、いい意味で期待を裏切ってくる、

大満足な一作でした。

いやぁ、アルバムっていいですね。

あともう一つ僕が好きなバンド「マカロニえんぴつ」のアルバムの

今夏発売予定ということで、それも楽しみです。

いやぁ、アルバムっていいですね。(2回目)

CDは買わないですけど。

 

いやでも、そんな人たくさんいると思うんですよ。

なので

僕がデジタルアルバムを出せばいいんだ!!(大暴論)

ということで私ひつじかいの1stデジタルアルバム

 

"エンドロールとユニバース"

 

"エンドロールとユニバース" ジャケット写真

が各音楽配信サイトで配信されております!!🎉

スピッツのアルバムのように、

さまざまなカラーの曲で彩られており、

個人的に"挑戦"のふた文字が大テーマになっております。

面白いアルバムになっていると思うので

ぜひ聴いていってください!

 

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サブスクないよって方のためのYouTube

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このアルバム作っていても思ったのですが、

やっぱりスピッツが大好きや!!!

(って言いたかった...)

 

そんなただただ思いを率直に書いたブログでしたが、

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ではまたお会いしましょう!